人の死亡により、相続が発生します。これにより故人の資産や負債は相続人が引き継ぎます。大まかに言って、被相続人の資産からのうちで、非課税と規定されているものを除き、さらに負債を差し引いて対象となる金額を計算します。この金額が、基礎控除を超える相続税確定申告が必要になります。基礎控除は、3000万円+600万円×法定相続人の数、という計算式です。相続人が配偶者と子2人なら、3000万円+600万円×3、で4800万円です。相続税の難しい問題の一つが、遺産の価値です。
相続で取得した全ての財産が対象ですが、非課税と規定されているものは除きます。具体的には、不動産、金融資産、動産、貸付金や営業権などです。そのほか、みなし相続財産と言って、死亡保険金、死亡退職金などが含まれます。法律では時価と規定されているだけです。金融資産や負債なら金額がはっきりしています。難しいのは土地です。土地の時価がいくらかは実際の売買にならないとわかりません。そこで、基本的なルールによって計算します。原則として、路線価方式と倍率方式という方法があります。
倍率は固定資産評価額に一定の倍率を乗じる方法で簡易ですが、路線価方式は当該土地が面している道路に金額が付してあり、それに面積を乗じます。しかし、土地の形などによって計算が様々ですから専門家に相談するのが良いでしょう。ここから、細かい計算をして相続税を計算し10カ月以内に確定申告し納税します。計算も難しいので専門家に相談するのが良いでしょう。